米IBMは1月18日(現地時間)、現在米フロリダ州オーランドで開催されているLotus ブランドのイベント「Lotusphere」において、BlackBerry向けコラボレーションツールを2点公開した。このほか、Dominoメールクライアント「Lotus Notes Traveler」をiPhone向けに公開しているほか、現在Android向けTravelerも開発を行っており、スマートフォン向けのソリューションが一気に拡充することになりそうだ。
今回提供されたのは、Research In Motion (RIM)のBlackBerryプラットフォーム向けのクライアントアプリケーション「BlackBerry Client for IBM Lotus Quickr」と「BlackBerry Client for IBM Lotus Connections」の2つ。
QuickrはLotusブランドのディスカッションとファイル共有機能を兼ねたワークスペースで、Connectionはソーシャルネットワーク機能を提供するサービスだ。両クライアントを利用することで、企業内の他のチームメンバーとのコラボレーションや最新ファイルの参照などがBlackBerryを通してリモートから容易に行えるようになる。
また昨年末に発表済みだが、同社はiPhone向けの電子メールクライアント「Lotus Notes Traveler for iPhone」の提供を開始している。これはDominoサーバのクライアントとして機能するもので、電子メールだけでなく、コンタクトリストやスケジュール帳など、サーバと自動同期することで、外出中/オフライン状態を問わずいつでも最新データを参照できるというもの。
また携帯を紛失した際のリモートワイプにも対応する。米ChannelWebなどの報道によれば、IBMではAndroid向けのLotus Notes Travelerの開発も進めており、すでに対応版が用意されているSymbianも含め、ほとんどの主要スマートフォンプラットフォームをカバーする意向だ。