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商品の売上、顧客からの収入、従業員の売上に対する影響度合い、プログラミングの量など、社会現象や自然現象のさまざまな場面で、いわゆる「80:20の法則」が紹介される。もともとはVilfredo Pareto氏にちなんでつけられたPareto principle (パレートの法則)から取ってきたもので、現象の80%は20%の原因からもたらされているというコンテキストを強調するために用いられることが多い。
「80:20の法則」と呼ばれるがかならずしも80%と20%に固定されるわけではなく、状況によっては90%と10%、70%と30%というケースもある。現象にはばらつきがあり、一部の現象が全体に大きな影響を与えるということを表現している。さまざまな現象に当てはまるため、経営や業務に限らず、さまざまなコンテキストで同様の説明を読んだことがあるだろう。
Alyssa Gregory氏がSitePointにおいてThe Pareto Principle: Does the 80/20 Rule Apply to Your Life?のタイトルのもと、この80:20の法則を仕事に適用してみてはどうか、という話をまとめている。作業の優先順位を決定するひとつのテクニックとして興味深い。まずAlyssa Gregory氏はビジネスにおける80:20の法則の適用例を紹介。
- 売上の80%は顧客の20%からもたらされる
- 業績の80%はタスクリストの20%からもたらされる
- 業務の80%は提供しているサービスの20%からもたらされる
- 営業反応の80%は営業をかけた対象の20%からもたらされる
- 要望の80%は顧客の20%からもたらされる
この法則を自分の仕事に適用してみる場合、まず「80%を実現するには20%が大きな影響を持つ」という点に注目する必要があると説明。ここで重要になるのは、どこを「20%」と判断するかだという。また、80:20の法則が表現するところとして、取り組みと成果は必ずしもイーブンではないということを理解するとともに、それを逆に活用していこうと説明している。たとえばToDoリストの優先順位を決めるにあたって、80:20の法則を適用して重要と見られるタスクを発見していこう、というわけだ。
なおThe Pareto Principle: Does the 80/20 Rule Apply to Your Life?では80:20の法則は有名ではあるものの、批判もあることや、議論の余地がある点にも触れている。