三菱自動車工業は1月18日、同社の電気自動車「i-MiEV」に搭載される電池パックの組み立てを、同車の生産を担当している同社水島製作所に移管し、内製化を図ることを発表した。
同車の電池パックはこれまで、リチウムイオン電池の生産を行う「リチウムエナジージャパン(LEJ)」の滋賀事業所にて、その他の構成部品であるバッテリートレイやトレイカバー、バッテリークロスメンバーなどをそれぞれ各部品会社から調達し、同事業所にて電池と組み合わせた後、水島製作所に納入するという形を採っていた。
今回の措置は、この電池パックの組立工程を水島製作所に移管するというもので、LEJからの電池調達に変更はないとしており、i-MiEVの国内販売の本格化および欧州向け輸出やPSA Peugeot Citroen向け供給の開始を2010年後半に予定している中で、その生産過程における物流や管理の見直し・適正化を行うことでさらなる増産余地を確保することが狙いという。
水島事業所内の電池パック組立ラインは、既存施設を活用して新設することで、短期間での組立工程移管を実現するほか、設備投資の抑制にもつなげるとしており、具体的なスケジュールとしてはすでに既存施設改修工事などの生産準備に着工しており、2010年6月頃のラインの稼動開始を予定している。