日立ソフトは1月18日、米DigitalGlobeの解像度46cmの高分解能衛星 「WorldView-2」で撮影した衛星画像データサービスを本日より提供開始すると発表した。
同社は2001年から、DigitalGlobeの国内総代理店として「QuickBird」、「WorldView-1」 の高分解能衛星2機の画像提供サービス事業を展開してきた。これらにWorldView-2を加えた3機体制による運用が開始されると、 1日の撮影能力はおよそ200万km2(日本の国土の約5倍)となる。
WorldView-2はQuickBirdの4バンド(青、緑、赤、近赤外)に、新たな4バンド(コースタル、黄、レッドエッジ、近赤外2) を加えた8バンドのマルチスペクトル(多波長)センサを搭載しており、4バンドの画像では難しいとされていた詳細な分類も可能にする。
4バンドの解析結果(分類制度=47.3%)と8バンドの解析結果(分類制度=76.5%)の比較 |
例えば、Coastalバンドでは海の中(浅瀬)の状況を、Red Edgeバンドでは 植物の健康度を見ることができ、地図の作成や更新、農林業・環境調査、防災や災害対策などへ活用できる。
オーダーの形態には新規撮影とアーカイブ販売があり、価格は前者が37万8,000円から(税込、最小購入面積100平方キロメートルの場合)、後者が7万3,500円から(税込、最小購入面積25平方キロメートルの場合)となっている。画像は基本・標準・オルソ・ステレオペアの4種類がある。