米IBMは1月12日(現地時間)、2009年における同社の米国特許取得件数が4,914件となり、17年連続で米国特許の取得件数がトップとなったことを発表した。同社は今後ノウハウを生かし、顧客に対し、発明のノウハウと特許ポートフォリオ管理のためのソフトウェアを提供していく。
IFI Patent Intelligenceによると、2009年の米国特許取得数の順位は次のようになる。
社名 | 取得した特許の件数 |
---|---|
IBM | 4,914件 |
Samsung | 3,611件 |
Microsoft | 2,906件 |
Canon | 2,206件 |
Toshiba | 1,696件 |
Sony | 1,680件 |
Intel | 1,537件 |
Seiko Epson | 1,330件 |
HP | 1,273件 |
同社は2009年、特許による保護を求める代わりに、4,000件近い発明を公開し、これらの発明にだれもが無償でアクセスできるようにした。これにより、公共のデータベースでそれらの発明は自由にアクセス可能となり、特許庁による審査で引用され、適正な範囲で特許が与えられるようにすることが実現される。
また同社は、特許・知財ポートフォリオの効果的な構築・管理について、顧客から問い合わせを受けることが増えてきたため、自社の知財ノウハウおよび特許管理ソフトウェアを提供するという。
現時点において、ノウハウ契約をした顧客は同社の特許ポートフォリオ管理ソフトウェアのLotus Notes版を利用することができる。また同ツールのWeb版は、2010年下期の利用に向けて開発が行われている。