米Ambarellaは、ポケットサイズのハイブリッドカメラ向けのSoCである「A5s」シリーズを発表した。同シリーズは45nmプロセスで製造され、HD動画の録画と14Mピクセルの静止画記録、複数映像のハンドリングが可能である。
533MHz駆動のARM11と内蔵グラフィックを組み合わせることで、タッチスクリーンやGUI、無線ネットワークなどを搭載した新しいカメラをデザインすることができる。
また、独自のイメージセンサ処理とH.264圧縮技術により、低消費電力での動作が可能になっている。さらに洗練された空間-時間フィルタによりブレのない低ノイズな映像が実現可能だ。これは光量の少ない屋内撮影時に威力を発揮するほか、屋外などハイコントラストな状況では、自動露光調整機能により最適な撮影条件に合わせることが可能である。
A5sファミリはA5s25/A5s30/A5s50の3製品からなる。A5s25は10Mピクセルの静止画、および720p/60fpsと1080p/30fpsの動画を取り扱いできる。A5s30は、8Mピクセルの静止画を30fpsで撮影できる連写モードがサポートされる。A5s50は、デジタルTVなどにあわせて1080i/60fpsのHD動画の取り扱いが可能である。
A5sシリーズの3製品と専用の評価キットは既に提供可能状態にあり、Ambarellaは、A5sを搭載した製品が2010年中に149ドル以下の価格で発売されるものと見込んでいる。