東京国立近代美術館フィルムセンターにて、映画監督の大島渚の珍しい初期作品を含む28作品を上映し、世界に誇る「オオシマ」の足跡を回顧する「映画監督 大島渚」が開催されている。

大島渚脚本/監督『日本春歌考』(1967年)

『愛と希望の街』(1959年)で長篇映画デビューを飾った大島渚監督は、松竹が得意とした「大船調」の枠組みを打ち破り、続く『青春残酷物語』(1960年)、『太陽の墓場』(1960年)で「松竹ヌーヴェル・ヴァーグ」の旗手としてマスコミの話題をさらい、1960年に『日本の夜と霧』の公開打ち切りをめぐり、松竹を退社。その後、戦後日本の社会に鋭い問題を提起する一方、大胆な映像と音の設計で映画表現の可能性を広げてきた人物。

『絞死刑』(1968年)でカンヌ国際映画祭出品以降は、『愛のコリーダ』(1976年)、『戦場のメリークリスマス』(1983年)、『御法度』(1999年)など、世界中のファンを虜にした。

同イベントは、長篇デビュー以前に大島渚監督が手がけた、珍しい初期作品を含む28作品(25プログラム)の上映を通して、世界の「オオシマ」の足跡を回顧する。

プログラムの詳細はWebサイトを参照。

映画監督 大島渚

会場 東京国立近代美術館 フィルムセンター 大ホール(2階)
会期 開催中、1月29日(金)まで
休館 月曜
入場料 一般500円、高校・大学生・シニア300円、小・中学生100円