Wind Riverは、同社のリアルタイムOS(RTOS)「Wind River VxWorks」の最新版となる「同バージョン6.8」の提供を開始したことを発表した。
同バージョンでは、マルチコアのサポート範囲の拡大および基本的なOS機能の向上を実施しており、デバイスメーカーは製品パフォーマンスの向上や小型化、ハードウェアプラットフォームの柔軟性の向上などが可能になるとしているほか、業界標準に準拠したソリューションおよび包括的なモバイルIPへのサポートによるLTEやWiMAX、4G/Pre-4G向け次世代ネットワークの開発が可能になる。
マルチコアプロセッサのサポート範囲はIntelのCore i 7のほか、ARMのCortex-A9などのMPCore、Freescale SemiconductorのQorIQ P2020、Cavium NetworksのCN54xx/55xx/56xx/57xx/58xx、RMIのXLR/XLSシリーズすべてへと拡張が図られている。
また、対称型マルチプロセッシング(SMP)パフォーマンスの向上とSMPコアリザベーションおよび非対称型マルチプロセッシング(AMP)機能の拡張と、同社のMIPC(Multicore/Multi-OS Interprocess Communication)バージョン2.0を用いたマルチOSプロセス間通信技術の改良によるパフォーマンス基準値の引き上げによるマルチコア機能の向上も図られている。