東京国立近代美術館において、ドローイングをコマ撮りした手描きのアニメーションで現代美術の映像表現を牽引するウィリアム・ケントリッジの個展「ウィリアム・ケントリッジ-歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……」展が開催中。会期は2月14日まで。
同展は、「動くドローイング」とも呼べるアニメーション・フィルムの制作による、1980年代後半から現在にいたるまで現代美術における映像表現を牽引し続けている南アフリカのアーティスト、ウィリアム・ケントリッジの活動を紹介する。
ケントリッジの映像作品は、木炭とパステルで描いたドローイングを部分的に描き直しながら、1コマ毎に撮影するという作業から生み出されるもの。絶えず流動し、変化し続けるドローイングの記録の連鎖から生まれるアニメーションには、消しきれない以前のドローイングの痕跡が残され、蓄積された時間の厚みを伺わせる、重厚さにあふれた表現となっている。
同展は、日本で初となるケントリッジの個展で、19点の映像作品、36点の素描、63点の版画が展示されるとのこと。
ウィリアム・ケントリッジ 歩きながら歴史を考える そしてドローイングは動き始めた……
会場 | 東京国立近代美術館 本館 |
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会期 | 開催中、2月14日(日)まで |
開場 | 10時から17時(金曜日は10時から20時まで) |
休館 | 月曜日(1月11日は開館)、1月12日(火) |
観覧料 | 一般850円、大学生450円、高校生以下および18歳未満は無料 |