岡村製作所と正興電機製作所は1月6日、「高透過性低電圧駆動液晶フィルム」を採用した液晶ガラスパネルを共同で開発、岡村製作所のマジックスクリーンガラスパーティション「MGP」シリーズの新ラインナップ「ブロックガラスタイプ」として2010年1月より販売を開始することを発表した。

MGPは、液晶フィルムをフロートガラスにラミネートした合わせガラスパネルで、フィルムに電気を通すことで、液晶を駆動させガラスを透明/不透明に切り替えることが可能。これにより、一般のガラスパーティションとしての活用に加え、会議や来客の際に不透明とすることで、室内を外部の視線から保護することが可能となる。

液晶ガラスパネルの駆動原理

新たに開発された高透過性低電圧駆動液晶フィルムは、従来フィルム比で約3割薄くなっており、透過性が向上したほか、駆動電圧も従来品の多くがAC100Vだったのに対しAC30~50Vに低減、通電時の低コスト化も実現した。

液晶ガラスパネルの構成イメージ

パネルサイズは最大900mm×2400mmに対応。コントロールユニットは最大駆動20m2/1ユニットとなっており、リモコン対応が可能なほか、リアプロジェクションによるプロジェクタスクリーン機能にも対応する。

電源がONの時は透明

電源がOFFの時は不透明