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XPやVistaからWindows 7への移行は順調に進んでいる。Vistaよりも軽量で要求するシステムリソースが低いこともOSの入れ替えに一役買っている。仕事で使っているPCのOSをリプレースするいいタイミングというわけだ。しかし、今までXPを使っていたPCでWindows 7を使うのは、ちょっとつらいものがあるかもしれない。しかし設定次第では、だいぶいいところまでチューニングできるようだ。
6 Essential Tips to Speed up Windows 7 - Make Tech EasierにおいてWindows 7を高速化するための6つのテクニックが紹介されている。Windows 7は以前のOSよりも優れてはいるものの、古いハードウェアではWindows XPほどのパフォーマンスは望めないとし、こうした場合に活用できるテクニックが紹介されている。テクニックは次のとおり。
1. 不要なビジュアルエフェクトを無効にする
スタートメニュー、コンピューター、システムのプロパティ、システムの詳細設定、パフォーマンスの「設定」ボタンの順に選択していき、視覚効果の設定ダイアログを起動。不要な視覚効果のチェックをはずしてシステムを再起動する。6 Essential Tips to Speed up Windows 7 - Make Tech Easierでは下から4つだけ残してあとはチェックをはずすといいという紹介があるが、日本語版と英語版では並びが異なる。日本語版では次の4つがそれに該当する。
- ドラッグ中にウィンドウの内容を表示する
- コンボボックスをスライドして開く
- スクリーンフォントの縁を滑らかにする
- リストボックスを滑らかにスクロールする
「ウィンドウとボタンに視覚スタイルを使用する」のチェックをはずすとWindows XPによく似たUIが表示されるようになる。「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」のチェックをはずすとフォントが汚くなるため気になる場合にはチェックを入れておいた方がいい。
2. 起動速度を高速化する
スタートメニュー、msconfigを実行でシステム構成ダイアログを起動。「ブート」タブを選択し、ブートオプションで「GUIブートなし」にチェック。Windows 7しか起動しないのであればまたタイムアウト時間を0ないしは3に設定する。6 Essential Tips to Speed up Windows 7 - Make Tech Easierではさらに「詳細オプション」から利用するマルチコアの個数を設定するとあるが、デフォルトですべてのコアが利用されるためその設定は特に必要ないとみられる。
3. Windows Aeroテーマを無効にする
デスクトップで右クリック、ポップアップメニューから「個人設定」を選んでテーマを選択。テーマをAeroからベーシックテーマのどれかに変更する。
4. 不要なスタートアップメニューを削除する
Windows 7の起動に長い時間がかかる場合、インストールしたアプリケーションが自動起動している可能性がある。システム起動時に起動している必要がないアプリケーションはスタートアップからはずしておく。スタートメニュー、msconfigを実行でシステム構成ダイアログを起動。「スタートアップ」タブを選択し、不要なアプリケーションは起動しないように変更する。
5. USBフラッシュメモリを高速化に活用する
Windows 7にはUSBフラッシュメモリをキャッシュメモリとして使うReadyBoostと呼ばれる機能が用意されている。同機能はVistaにもある。USBフラッシュメモリのプロパティ設定でReadyBoostを有効にして高速化を狙う。
6. 不要なシステムサウンドを無効にする
スタートメニュー、mmsys.cplを実行でサウンドダイアログを起動。個別にサウンドを無効にするか、「サウンドなし」を選択して効果音を無効にする。
なお、高速なハードウェアを利用している場合は、視覚効果などいくつかの設定は変更してもそれほど効果が得られない場合や、逆に性能が劣化する可能性もある。