「1年の計は元旦にあり」とあるように、新たな年が始まって2010年の決意を掲げる人も多いだろう。しかしその反面、「三日坊主」という言葉があるように、その決意から早々と脱落してしまう人が多いのも世の常。そこで今回は、米国のキャリアコンサルタントPenelope Trunk氏が自らのブログで著した記事から、「新年の決意を維持し続けるための5つの方法」と題したエントリを紹介する。

1. 小さなことから始める

変化をもたらすための最良の手段は、変えたいと思っていることに必ずしも関係したものでなくてもいい。まずは些細なことや簡単なことから始めること。たとえば毎日ジムに通うことを決めたなら、自分自身にトレーニングを強要する必要はない。まずはジムに通うためにスケジュールを変えるということから始めればよいのであって、そこから先の目標は立てなくてもかまわない。

2. 3週間単位で考える

コロラド大学ボルダー校の神経免疫心理学者 Monika Fleshner氏によると、自分の習慣を変えようとする場合、3週間を目処にするとちょうど良いそうだ。この間、脳は新たな習慣に対応しようと、より多くのドーパミンを分泌するようになるという。そして3週間後には、サボろうとする気持ちよりも、新しい習慣を続けようという気持ちのほうが強くなる。つまり、新年の決意を遂行するにはたった3週間しか要しない、というわけだ。

3. 目標を具体的に表現する

目標を表現するときは注意しよう。自分自身の中に目標が定まっていなければ、それを明確に言い表すことは難しいもの。「自分の中にある潜在能力に応える」などは最悪の例。「今年はもっとジムに通う」ではなく、「毎日4時半までにはジムに行く」のように、具体的な言葉で目標を。

4. 自分がどうありたいかを想像する

Alex Rodriguezなど、偉大なプロアスリートを育成してしているJim Fannin氏によると、彼らを成功に導くカギとなるのは成功した姿を想像させることにあるという。また、心理学者たちも、人間というのは想像ができない目標というのには到達しにくいという説を唱えている。

5. "新年の最初"にとらわれず、"今"から始めよ

単に自己の規律を実行するために、まずは直近の3週間以内の日常生活で変えることのできる最も妥当なことを1つ選択する。そして変えたいと思っている大きな要素以外のことには煩わされないこと。成功への道筋を作り上げることによって、2010年のスタートを切るといい。