Net Applicationsから2009年12月のブラウザシェアが発表された。IEがシェアを減らし、ほかのブラウザがシェアを伸ばすという傾向が12月も続いた。上位を占めるIE6、IE7、IE8、Firefox 3.5のシェアはますます拮抗してきている。
順位 | ブラウザ | シェア | 推移 |
---|---|---|---|
1 | IE | 62.69% | ↓ |
2 | Firefox | 24.61% | ↓ |
3 | Chrome | 4.63% | ↑ |
4 | Safari | 4.46% | ↑ |
5 | Opera | 2.40% | ↑ |
6 | Opera Mini | 0.53% | ↑ |
順位 | バージョン別ブラウザ | シェア | 推移 |
---|---|---|---|
1 | IE6 | 20.99% | ↓ |
2 | IE8 | 20.86% | ↑ |
3 | Firefox 3.5 | 16.32% | ↑ |
4 | IE7 | 15.53% | ↓ |
5 | Firefox 3.0 | 6.91% | ↓ |
6 | Chrome 3.0 | 3.75% | ↑ |
7 | Safari 4.0 | 3.45% | ↑ |
8 | IE8互換モード | 2.80% | ↑ |
9 | Opera 10.x | 1.58% | ↑ |
10 | Firefox 2.0 | 0.89% | ↓ |
11 | Opera 9.x | 0.80% | ↓ |
12 | Chrome 4.0 | 0.75% | ↑ |
12月のシェアで注目される点は大きくみて2つある。まずブラウザ別シェアでChromeがSafariを抜いて3位についた。Chromeの成長は著しく、11月の段階でも大きな成長をみせてSafariのシェアに近接してきていた。ブラウザバージョン別にみると11月の段階ですでにChrome3.0がSafari4.0のシェアを抜いたが、次月にはブラウザ全体でみてもSafariを越えるシェアを獲得した。
もうひとつの注目点はバージョン別ブラウザシェアで、Firefox 3.5がIE7を抜いて3位に入ったことにある。IE7の下落傾向は今後も継続すると見られるほか、IE6の下落も継続している。Firefox 3.6のリリース時期が伸びているため、近いうちにIE8、IE6、Firefox 3.5というシェアになり、場合によっては3月か4月にはIE8、Firefox 3.5、IE6というシェア順が計測される可能性がある。
シェアは低いが2009年はモバイルブラウザのシェアが大きく伸びた年でもあった。Net Applicationsの報告によればモバイルブラウザのシェアはすでに1%を越えており、バージョン別ブラウザランキングでも上位に食い込みつつある。