年頭のご挨拶
謹んで初春のお喜びを申し上げます。また、旧年中はひとかたならぬご厚情を賜わり、厚く御礼申し上げます。
昨年2009年は、レッドハットにとって大きな躍進をとげた年となりました。世界的不況が進んだ中、売上高・利益でも2桁成長を記録した数少ないIT企業となっただけでなく、7月には米国S&P500の仲間入りをし、名実ともに米国におけるリーディングIT企業となりました。株価もこの1年で 2.5倍となり、そのオープンソースソフトウエア(OSS)をベースとした最新LINUX、JBossミドルウエア製品群は、多くの国の政府機関、民間企業のお客様より高く評価されました。
日本においても、年初に「OSSによる徹底したITコスト削減の実現」という方針を掲げ、6月にはオープンソース会社として世界初のユーザ会を発足(2009年12月末現在40社以上のIT関連経営幹部が参画)、9月にはレッドハット株式会社発足10周年を迎え新たなパートナ事業推進戦略を明確にしました。11月にはLINUX OS、JBoss・SOAミドルウエアソリューションに続くKVM(KERNEL VIRTUAL MACHINE)技術をベースとした3つ目の事業基盤と成りうる仮想化・クラウドコンピューティングソリューション「Red Hat Enterprise Virtualization」を世の中に投入し、12月には西日本支社大阪営業所の開設などを行いました。結果として、日本市場でも全社売上と同様に2桁成長を達成いたしました。
2010年は、日本においてLINUX市場が、UNIX市場はもとよりメインフレーム市場をも凌駕する規模に成長すると見られています。ミドルウエア・SOA分野でもOSS市場が倍化すると予測されています。一方、オープンソースの技術革新は留まるところを知らず、レッドハットとしても、 2010年には、仮想化(KVM)・クラウドコンピューティング対応ソリューションの拡大、ミッションクリティカル対応取組みの強化、SOA・ミドルウエアなどの分野での機能・性能強化などを図って参ります。さらに、レッドハット株式会社はこれらの技術革新・新製品新機能を元に、パートナ様と一体となって、更なる「徹底したコスト削減ソリューション」の提供と「信頼されるサポート・サービス、営業体制」の強化などの施策を図り、日本市場に於けるOSSソリューションの一層の普及を通じて、日本IT業界全体の成長へ貢献すべく邁進して参る所存です。
本年もぜひ、レッドハットへのご支援ご高配を賜わりますようお願い申し上げます。