沖縄クロス・ヘッド 代表取締役社長 新居昭生氏 |
日本ヒューレット・パッカードと沖縄クロス・ヘッドは12月21日、沖縄県におけるデータセンター事業で協業したことを発表した。
沖縄クロス・ヘッドは、沖縄県内のデータセンターを利用する企業に向けてサービスを提供するネットワークインテグレーション事業者。沖縄県に開設された、香港に接続する新GIX(Global Internet Exchange)の実証実験にも参加しており、同GIXを活用したアジア地域への高速接続が可能なクラウドプラットフォーム事業なども展開する。
沖縄県 観光商工部部長 勝目和夫氏 |
同社は今回、HPと協業したことで、HPの統合インフラソリューション「HP Converged Infrastructure」を活用したサービスを新たに展開する。
具体的には、まず、データセンターの利用を開始する企業に対して、要件定義から、構築、運用/保守までのサービスを一貫して提供する「ワンストップ・パッケージソリューション」をHPの支援を受けるかたちで展開する。
また、沖縄県が建設中の情報通信産業拠点「沖縄IT津梁パーク」において沖縄クロス・ヘッドが開設するデータセンター運用の検証施設「クラウドサービス アジア検証センター」で、HPの統合インフラソリューション「HP BladeSystem Matrix」、x86サーバ「HP ProLiantサーバー」、スケールアウト型サーバ「HP SE2120」を導入し、HPの最新ハードウェアを活用したインフラを試せる環境を設ける。
日本HP エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 インフラストラクチャーソフトウェア・ブレード事業本部 事業本部長 正田三四郎氏 |
さらに、中小企業支援策として、クラウドサービス アジア検証センターの利用者がHP SE2120を購入する場合に、同サーバを希望小売価格の50%引きとなる18万9000円で提供する特別キャンペーンを実施する。
日本HP エンタープライズストレージ・サーバー・ネットワーク事業統括 インフラストラクチャーソフトウェア・ブレード事業本部 事業本部長の正田三四郎氏は、今回の協業について、「HP Converged Infrastructureを利用する企業に対して、沖縄でのデータセンター開設という新たな選択肢を提供すると同時に、外資系企業に共通の課題である"地方のカバレッジ"を高めるという点でも有効」と説明し、同社が12月3日に発表したばかりの「HP Converged Infrastructure」の拡充に向けた動きであることを強調した。