IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は12月21日、Windowsのセキュリティ設定項目を簡単な操作で確認することが可能な「MyJVNセキュリティ設定チェッカ」を公開したことを発表した。同ツールは無償でダウンロードすることができる。
同ツールでは、USBメモリの自動実行機能が「無効なっているか」、もしくは、「無効にするパッチが適用済みであるか」をマウスでクリックするだけで確認が行える。また、設定を変更するための説明ページにも数回クリックするだけでアクセスできるようになっている。
IPAでは、同ツールにより、最近感染を拡大しているUSBメモリの自動実行機能(オートラン機能)を悪用したウイルス「W32/Autorun」を防ぐことができるとアピールしている。
IPAは「2008年 国内における情報セキュリティ事象被害状況調査」において、2008年のウイルス感染率が2007年の12.4%から15.8%と上昇しており、この原因としてW32/Autorunの影響が大きいと考えている。W32/Autorunは2008年に感染した中で最も多かったウイルスで、全体の39.5%を占めていた。
2010年春以降、同ツールにはUSBメモリの自動実行機能に加え、パスワードの最低文字数・有効期間、スクリーンセーバーの自動実行が有効になっているかといった設定が追加される予定。
同ツールの動作環境はOSがWindows XP SP2/SP3、Windows Vista、ブラウザがInternet Explorer 6/7、Firefox 3、JREがSun Java Runtime Environment 5.0/6.0となっている。