NECは、2010年4月のカシオ計算機および日立製作所との携帯電話端末事業統合に向け、NEC100%子会社である「NECカシオ モバイルコミュニケーションズ株式会社」を12月22日に設立すると発表した。社長には、NEC 執行役員兼モバイルターミナル事業本部長の山崎耕司氏(やまさき こうじ)が就任する。
3社は今年の9月、2010年4月に携帯電話端末事業を統合することで合意しており、今回の子会社設立はこれに基づくもの。
カシオ計算機と日立製作所は、2004年に共同出資の携帯電話端末事業会社である株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ(CHMC)を設立しているが、2010年4月にNECの携帯電話端末事業を新設子会社に吸収分割すると同時に、新設子会社を存続会社としCHMCを消滅会社とする吸収合併を行い、事業を統合する。
CHMCとの事業統合後も山崎氏が社長を努める。
NECカシオ モバイルコミュニケーションズは、資本金2000万円(NEC100%)で、川崎市中原区のNEC玉川事業場内に本社を置く。
3社は、事業統合により、売上拡大、資材、保守など様々な事業領域での統合シナジーの実現、技術資産・ノウハウ、リソースの一体活用による開発力強化を図り、各社の商品ブランドを活かしながら、国内並びに海外における事業基盤を強化し、より高い競争力を確立するとしている。