NPO法人アフィリエイトマーケティング協会はこのほど、アフィリエイト利用者を対象とした『アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2009年』の調査結果を発表した。半数以上が収入が月1,000円未満、そう甘くはない現実が改めて浮き彫りとなった。

同調査は、主要アフィリエイトASPを利用するサイト運営者(ASPパネル/有効回答数1,103件)および、同協会の個人会員など(AMAパネル/有効回答数65件)を対象に実施。各属性は、ASPパネルがアフィリエイト利用歴1年未満が45%を占める初心者層、AMAパネルが同5年以上が30%を占める中・上級者層となっている。

アフィリエイト収入について

アフィリエイトによる月収では、1,000円未満がASPパネル56%(収入ゼロ24%)/ AMAパネル26%(同9%)、10万円以上がASPパネル6%/ AMAパネル25%という差が見られた。各属性で満足度の高いアフィリエイトASPは、ASPパネルでは、「エーハチネット」が報酬の得やすさや無料セミナーなどの取り組みが評価されてトップ、AMAパネルでもっとも評価された「リンクシェア」については、参加するECサイトの質の高さなどを評価する意見が多かった。2位以降では、ASPパネルが「楽天アフィリエイト」「Amazonアソシエイト」、AMAパネルが「バリューコマース」「エーハチネット」と違いが見られた。また、両者の違いという点では、AMAパネルは携帯サイトでの利用率が高く、ASPパネル18%に対し、40%が利用していた。

アフィリエイトの利用目的については、両属性で「副収入の主要手段」という位置づけが多い一方で、AMAパネルでは23%のアフィリエイターが「生活のための主要手段」と回答した(ASPパネル10%)。ただし、アフィリエイトへの不満として、両属性とも「収入が思うように伸びない」点がトップとなっており、収入には満足できない利用者が多いようだ。今後活用したいジャンルのトップは、ASPパネルが「書籍・雑誌」、AMAパネルが「旅行」と回答している。

調査内容の一部はこちらで公開されている(リンク先はPDFファイル)。