今年1年のIT業界を振り返ると、やはりクラウドコンピューティング抜きには語れなかったといえる。その推進役を果たした代表的ベンダを挙げるとすれば、Google、Amazon、そしてSalesforce.comといったところだろうか。国産ベンダはやや乗り遅れている感がどうしても否めない。もうちょっとがんばっていただきたいのだが。もっとも当ランキング常連のNTTデータなどは、かなりクラウドビジネスに注力しているようなので、引き続き期待したいところである。

では、12月12日(土)から12月18日(金)までの経営チャンネル上位10記事を挙げてみよう。

1位 セールスフォース、NECや富士通らにForce.comのOEM提供を開始
2位 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - 第42回 新田恵利は5万円。惚れてまうやろーな PR 0.2
3位 Apple、携帯の技術特許訴訟でNokiaを反訴
4位 元ジャストの浮川氏、ジャストシステムから事業譲渡を受け、新会社設立
5位 【コラム】必要以上!?のビジネス英語マスター術 第23回 映画で生きた英語を勉強したい! という方へ、今がオススメの「超字幕」
6位 年末年始セールで犯しがちな5つの誤り
7位 【レポート】キヤノンには負けない - プリンタ年末商戦でシェア50%以上を目指すエプソン
8位 Acrobatを使わずにPDFファイルを編集する方法
9位 富士通とドコモ、LTE導入に向けサイレント障害対策技術を共同開発
10位 12/5~12/11の経営chランキング - グーグルの凄さを見せつけた"日本語IME"

今週の経営チャンネルはこの記事抜きでは語れないほどのアクセス数を稼いだForce.comのOEM提供開始のニュース。2位以下に圧倒的な差を付けての首位獲得は、クラウドコンピューティングに対する関心が、一般レベルまで拡がっていることを如実に物語っている。SaaS/PaaSで大きな実績を積み上げてきた同社が、そのプラットフォーム環境を他社にも提供することの意義は大きい。

2位はおなじみ、エンタープライズ0.2な愉快?な面々のお話(タイトルにある"新田恵利"に釣られた人は、たぶん40代前後と推察する。宮脇氏はさしずめ河合その子派か!? ←担当の勝手な憶測です)。当チャンネルも"経営チャンネル"であるため、社長インタビューはわりと頻繁に行うが、"本業が迷走"しているような会社は取り上げないようにしております!

5位には本多義則氏によるビジネス英語コラムが初ランクイン。今回のネタとなったソースネクストの「超字幕」は英語学習者の間で話題になっているソフトウェアらしい。12月中なら多くのコンテンツが990円とお買い得価格で提供されている。これで本当に英語力が付くならたしかにお値打ちではあるが。ちなみに映画1本を、真面目にきちんとディクテーションすると相当リスニングは鍛えられるという話(やったことはないので、保証の限りではありません)。

10位にはなんと、このランキング記事が入ってしまった。担当としては、嬉しいというよりもやや複雑な気持ち。週末の記事にもかかわらず、週間ランキングをたくさんの人が読んでくれたのは本当にありがたいのだが、これよりもPVを獲得できなかった記事のほうが多かったというのは、ちょっとかなしい。

世間がだんだんと休みモードに突入していく感じを肌(PV)で感じる今日この頃であるが、今年の記事更新も残すところあと1週間である。読者の皆さんに今年を振り返ってもらうような記事を、来週は多くお届けしたいと思っております。