Mono is a cross platform, open source .NET development framework. |
15日(米国時間)、Mono ProjectからMono 2.6およびMonoDevelop 2.2が公開された。Monoはオープンソースソフトウェアとして開発されている.NET開発フレームワーク。クロスプラットフォームで動作する。Mono 2.6およびMonoDevelop 2.2はメジャーアップグレードにあたり、さまざまな改善と新機能の追加が実施されている。
Mono 2.6およびMonoDevelop 2.2における注目点はMicrosoft Silverlight 2.0で登場したWCFクライアント/サーバへの対応が追加されたこと、3.5のカバー範囲がさらに向上したことがなど。なかでも興味深いのは組み込みのJITコンパイラにLLVMバックエンドが追加された点。結果としてパフォーマンスが向上するケースが確認されたという。
Monoで利用されるJITコンパイラでLLVMのコンパイラとオプティマイザを利用できるようにバックエンドを追加。SciMarkでは数値が482から610へ向上したことを確認したという。ただし、パフォーマンスが向上する代わりにより多くのメモリ消費と時間がかかるという側面もあるため、汎用的なソリューションというよりは、科学技術計算などに特化したアプリケーションにおける高速化機能として活用できるという。