米Googleは7日(現地時間)、Labsを通じて「Google Goggles」の提供を開始した。専用モバイルアプリをインストールした携帯電話で撮影した写真からGoogleの各種検索サービスを利用できる。同社が「Search by Voice (声による検索)」とするGoogle音声検索に続いて、「Search by Sight (眼による検索)」を実現するサービスだ。同サービスのモバイルアプリは、バージョン1.6以上のAndroidを搭載したカメラ付き携帯で動作する。

Google Gogglesを利用するには、Google Gogglesアプリを起動して調べたいものを撮影するだけ。データセンターに送られたイメージからGoogleが視覚アルゴリズムを用いてオブジェクトの署名を作成し、イメージ分析データベースに蓄積された署名と照らし合わせた結果をユーザーに返す。撮影から結果が表示されるまでの時間は数秒だ。検索対象は、製品、書籍およびDVD、バーコード、ロゴ、芸術作品、名所旧跡、ビジネスなど。テキストの読み取りにも対応しており、撮影した名刺の情報から自動的にコンタクトを作成する機能を備える。

Google Gogglesで有線のApple Keyboardを撮影

トップはワイアレスだが、きちんとApple Keyboardの情報が返ってきた。LogitechのPC用のマウスで試したところ、見た目が似ている製品が多いためかうまく認識されなかった

バーコードを撮影

ハリー・ポッターのハードカバーがトップに。正解だが、バーコードよりも画像検索が優先された模様。撮影には注意する必要あり

テキストを撮影

文字部分だけを切り取った上で焦点が合っていれば、小さな文字でも高い精度で認識される

モバイル版Mapsに「What's nearby」

Googleは同日、米コンピュータ歴史博物館で発表イベントを開催し「音声 (Voice)」「光景 (Sight)」「ロケーション (Location)」の3点からモバイル検索をアップデートした。音声はGoogle 音声検索での日本語サポートの追加。光景はGoogle Goggles。最後のロケーションは、Android版Google Maps(1.6以降)への「What's nearby」の追加だ。マップ上で任意の場所を指で長押しし、メニューから「What's nearby」を選択するだけで周辺のローカル情報(レストランやショップなど)が10個リストされる。位置から2タップだけでローカル検索を実行できる便利な機能だ。

モバイル版Google Mapsの「What's nearby」