文化庁メディア芸術祭実行委員会(文化庁・国立新美術館・CG-ARTS協会)は、「第13回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品を発表した。
今年度は、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門に、世界54カ国・地域から過去最多となる2,592作品(アート:1169作品、エンターテインメント622作品、アニメーション:473作品、マンガ:328作品)の応募があったという。各部門の大賞作品は以下の通り。
アート部門大賞 |
アニメーション部門大賞 |
『growth modeling device』 |
『サマーウォーズ』 |
エンターテインメント部門大賞 |
マンガ部門大賞 |
『日々の音色』 |
『ヴィンランド・サガ』 |
アート部門からは、成長する植物をレーザーで測定し、リアルタイムに複製していく動的インスタレーション作品『growth modeling device』、アニメーション部門からは、日本の片田舎と近未来の仮想空間を舞台に人間が最も大切にすべきものをは何かを問いかける劇場公開作品『サマーウォーズ』が大賞に選ばれた。また、エンターテインメント部門からは、人と人との繋がる気持ちを表現したミュージックビデオ『日々の音色』、マンガ部門からは、11世紀初頭の北欧を舞台に繰り広げられる海賊たちを描いた歴史マンガ『ヴィンランド・サガ』がそれぞれ選出された。さらに、功労賞には、ゲームソフト『スーパーマリオブラザーズ』や『ゼルダの伝説』など、数多くの作品を手がけた宮本茂氏が選ばれた。そのほか、今年度は、アニメーターとして多彩なアニメーション表現を開拓したとして、故金田伊功氏に特別功労賞が授与された。
なお、2010年2月3日~14日まで、国立新美術館にて開催される「第13回文化庁メディア芸術祭」では、今回発表された大賞を含む、全受賞作品と審査員の推薦作品などを合わせた約180作品を展示する予定となっている。