セシル・バルモンド

1月16日より、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーにて、構造デザイナー・セシル・バルモンドを紹介する「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」を開催する。

セシル・バルモンドは、エンジニアリングの枠を超えて建築家と創造的な恊働を行う構造デザイナー。スリランカに生まれ、アフリカ、ヨーロッパで化学、数学、建築を学んだバルモンドは、レム・コールハース、伊東豊雄、アルヴァロ・シザといった世界の建築家とともにさまざまなプロジェクトを手掛けている。

同展は、自然のしくみに注目し、豊かで美しい秩序を構造に採り入れ、建築に脈動や鼓動を与えるセシル・バルモンドをさまざまな角度から紹介。

《H_edge(ヘッジ)》 2009 photo: Alex Fradkin

《Danzer(ダンザー)》 2009 photo: Alex Fradkin

展示は、「自然はもともとすばらしくデザインされている」というバルモンドの視点で自然のエレメントを体験し、その奥に隠された美しいリズムを探る「setion 1 隠れたリズムを探せ」、大型の作品によってバルモンドの考えるしくみを建築的なスケールで紹介し、建築に命を吹き込む手法を空間全体から体感する「section 2 成長し続ける建築 しくみそのものをデザインする」、建築家との創造的なコラボレーションを写真やドローイング、テキストで展示し、実際のプロジェクトにバルモンドの思想が表されている実例を紹介する「section 3 建築家とのコラボレーション」の3部構成。

《サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン 2002、ロンドン》2002 協働:伊東豊雄

《CCTV(中国中央電視台)新社屋、北京》2009 協働:OMA

なお、1月16日にはオープン記念レクチャーとしてセシル・バルモンド本人による講演会が東京オペラシティリサイタルホールにて行われる。詳細はこちらより。

「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」

会場 東京オペラシティ アートギャラリー
会期 1月16日(土)から3月22日(月・祝)
開場 11時から19時
休館 月曜(最終日は開館)、2月14日(日)
入場料 一般1200円、大高生1000円、中小生600円