頓智ドットは2日、iPhone用AR(拡張現実)アプリ「セカイカメラ」最新版に、クウジットが提供する新たな位置取得機能「マルチフロア推定機能」を採用すると発表した。利用者のフロア移動に合わせたエアタグの表示が可能になり、セカイカメラの活用シーンが広がることが期待される。
セカイカメラは、iPhoneカメラを通して見る空間に付加情報(エアタグ)を融合させるサービス。エアタグは緯度経度情報に基づき配置されるが、頓智ドットでは、法人向けとして、クウジットが持つ無線LANによる位置情報取得技術「PlaceEngine」と連動した精度の高い配置ソリューションも用意。店舗やイベントなどに向けたセカイカメラの効果的な活用方法を提案している。今回、同アプリの最新版(Version 2.0)がPlaceEngineのマルチフロア推定機能に対応することで、従来困難だったビル内における階層ごとのエアタグ表示を実現。利用者のフロア移動に合わせてエアタグを切り替えることが可能になった。
マルチフロア推定機能の採用にともない、京都国際マンガミュージアムで同機能を活用した展示案内を行なうことも発表された。フロアごとにコンテンツを切り替えることで、「より来館者にとって使いやすいナビゲーションを提供」(同社)できるようになるとしている。
セカイカメラ2.0は間もなく公開予定となっている。