米Sun Microsystemsは11月30日(米国時間)、仮想化環境の新版「Sun VirtualBox 3.1」をリリースしたと発表した。
VirtualBoxは、米Sunが開発するオープンソースの仮想化環境。個人利用は無償で、企業利用はユーザー1人あたり年間30ドル。企業利用の登録を行うと、24時間365日利用可能なテクニカルサポートが受けられる。
新版では、「Teleportation」と呼ばれる機能が搭載された。Teleportationは、動作中の仮想マシンを停めることなく他の物理マシン上に移せるというもの。可用性を高めるための機能として追加された。クラスプラットフォームという点に力が入れられており、同一環境はもちろん、OS、CPUが異なる環境や、さらにはサーバからクライアントというように異なる階層においても、実行中の仮想マシンを移すことができる。
また、メモリやCPUの効率利用が向上し、パフォーマンスが30%以上改善するなど、基本性能も大幅に強化されている。
VirtualBox 3.1はこちらのWebサイトからダウンロードが可能。2007年の最初のリリース以来、すでに2000万以上のダウンロードを記録し、現在の1日のダウンロード数は4万以上に上るという。