2010年1月2日より、東京国立近代美術館 ギャラリー4(2階)にて、戦後のグラフィックデザイン界を牽引した早川良雄氏の作品約70点を展示する「早川良雄-"顔"と"形状"-」が行われることとなった。
早川良雄氏は、1951年に亀倉雄策、河野鷹思、原弘、山城隆一らと日本宣伝美術協会を結成、55年には国際グラフィックデザイナー連盟に日本人初の会員として推挙され、ドイツやスイスのグラフィック専門誌で日本人初の作品特集が組まれたほか、第一回毎日産業デザイン賞(55年)やチェコのブルーノ・グラフィック・アートビエンナーレ展(66年)で受賞を重ねるなどして、国内外で高い評価を受けた。
今回、東京国立近代美術館 ギャラリー4で行われる同展は、早川氏が多様な表現手法によって情感と造形に迫るイラストレーションの力を発揮した女性の"顔"の原画・ポスター作品と、後年にシリーズ化された抽象形体を客観的に把握しつつユニークな空間認識で自在に描写した"形状"シリーズの作品を対照させる。
なお、会期中の1月16日には、永井一正氏による講演会や、灘本唯人氏、平野敬子氏、山口はるみ氏、和田誠氏による語る会「早川良雄を語る会」が行われることとなっている。
展示作品より
「早川良雄-"顔"と"形状"-」
会場 | 東京国立近代美術館 ギャラリー4(2階) |
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会期 | 2010年1月2日(土)から2月14日(日) |
開場 | 10時から17時 |
休館 | 月曜(1月11日は開館、翌日休館) |
入場料 | 一般420円、大学生130円 |