ソフトウェア・エー・ジーは11月30日、レガシーシステムをモダナイゼーションするツール「webMethods Applinx」に関する記者説明会を開催した。同製品は、レガシーシステムを変更を施すことなく、Web化およびサービス化を可能にするツールだ。
Web化とは、Webブラウザからレガシーシステムへのアクセスを可能にすることだ。レガシーシステムのWeb化により、「端末エミュレータが不要になる」、「社外への公開が容易になる」、「ルック&フィールが向上する」というメリットが得られる。つまり、端末エミュレータにかかっていた運用管理費、保守費用、リース料といったコストを削減することができる。
サービス化とは、レガシーシステムの画面アプリケーションを自動化したうえで、サービスとしてラッピングすることだ。これにより、他のシステムとのリアルタイム連携とオペレーションの削減を実現する。
ウェブメソッド バイスプレジデントを務める香山瑞穂氏は、「今回、ターゲットとしてAS/400を選んだのはシェアが多いから。また、AS/400の製造元のIBMを含め、その資産を生かすための有効なツールがほとんどない」と述べた。同製品は2005年から販売を開始し、すでに200社で導入が進んでおり、エミュレータの保守費用を5分の1程度まで削減できた顧客もいるという。
「企業の経営層は、運用コストを下げながら効果を最大に引き出す製品を探しているが、webMethods Applinxはそれが可能だ。また、webMethods Applinxは顧客が自社で導入して、設定が行えるという操作性の点で、競合に対してアドバンテージを持っている」
また、これまで同製品は同社の顧客に対する直販しか行ってこなかったが、単体販売を開始する。これに伴い、直販と販売代理店による販売を併用し、AS/400に強い販売代理店を新たに募集し、販売網を広げる。
同製品の販売価格は最小構成(20ユーザー)で約120万円からで、ライセンスの販売目標は初年度の売上が2億円。