モリサワは、2007年1月より開始した「新本社ビル建設プロジェクト」が完成し、業務を開始した。新本社ビル内にはポスターや書物、写植機の展示などモリサワと文字にまつわる資料をアーカイブしたスペース「MORISAWA Square」も新設された。

モリサワが、2007年の1月から開始した新本社ビル建設プロジェクトが、11月に完成。「Communication is All.(つなぐ/ひらく/つたえる/もてなす)」をコンセプトに、「活字は四角だ」という創業者の森澤信夫氏が着目した概念をビルのデザインコンセプトに用い、さまざまな場所に四角をアイディアとしたデザインが再現されている。

新本社のショールーム

新本社ビル内には、フォントの基礎知識やモリサワフォントの今を紹介する「フォント ゾーン」をはじめ、多くの国内外クリエイターが制作したモリサワ企業ポスターの展示や、デザイン業界でも多くの注目を浴びた作品の資料・情報を展示する「ライブラリー ゾーン」。同社が収集してきた「文字と書物」に関するコレクションや、グーテンベルグによる最初期の印刷本、W・モリスの『ケルスコット・プレス』等を展示する「コレクション ゾーン」。写真植字機の原理模型から初期の写真植字機、ガラス文字盤の製造過程が判る素材をはじめ、CRT方式の電算写植機ライノトロン202E等を展示する「ヒストリー ゾーン」など、さまざまな資料を展示するスペース「MORISAWA Square」が新設されている。