オープンソースのコンテンツ管理システム(CMS)ベンダー、英Alfrescoは11月23日(英国時間)、自社CMS「Alfresco Community 3.2」で、CMSの相互運用性のための仕様「CMIS(Contnent Management Interoperability Services) 1.0」のプレビュー版を実装したことを発表した。CMIS 1.0は現在、パブリックプレビュー期間中で、Alfrescoは自社CSMが初の実装としている。
CMISは、2008年に米IBM、米EMC、米Microsoftが共同開発したCMSの相互運用性のための仕様。RESTやWebサービス向けの共通インタフェースを提供するもので、開発者は同仕様をサポートしたCMSで利用できるソーシャルアプリケーションを作成できる。Alfresoのほか、米Adobe Systems、独SAP、米OpenTextらも支援している。
現在、標準化団体OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information Standards)で仕様策定が進んでおり、OASISは10月23日にバージョン1.0のパブリックプレビュープロセスを開始した。パブリックプレビューは12月22日まで。Alfrescoは無償のオープンソースバージョンであるCommunity Editionで同仕様を実装することで、開発者や組織がプレビュープロセスに参加できるようにする、としている。