シスコシステムズは、ビデオ会議システムとPCベースのWeb会議システムを統合する「Cisco TelePresence WebEx Engage」、オーディオ、音声、およびビデオなどその他のコラボレーション機能が複数レベルのセキュリティと共に搭載された新しい企業間通信サービスを実現するための「Cisco Intercompany Media Engine」、Outlook とネイティブの相互運用性を備える企業レベルのホスト型電子メール ソリューション「Cisco WebEx Mail」、日本市場を意識した新しいisco Unified IP PhoneなどのUC(ユニファイドコミュニケーション)製品を発表した。
「Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズ」ではビデオ、Wi-Fi、USB、Bluetoothをサポート、日本市場を意識した「Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズ」では 、大きさを日本の電話機に合わせコンパクトにしたほか、新たに白色を用意した。 また、今回新たに発表した9900、8900、6900シリーズでは再生プラスチックを利用しているほか、スリープモードによる省電力など、グリーンを意識した製品になっている。
また、チームのパフォーマンスを上げるためのソーシャルソフトウェア分野に新たに参入し、新製品「Cisco Show and Share」と「Cisco Enterprise Collaboration Platform」を発表した。「Cisco Show and Share」はYouTubeのようなもので、ビデオの検索と閲覧を簡単に行える組織内でビデオを管理する製品。
Cisco Enterprise Collaboration Platform は、自分好みのポータルを構築でき、Eメール、ビデオ、IM、カレンダ、自分の好みのサイトなどを統合してビューとして表示されることができる。
そのほか、モバイル向けに「Cisco Unified Mobile Communicator for iPhone」というiPhoneアプリを新たに提供する。このアプリはiPhone 3GSで動作し、企業内のアドレス帳にアクセス可能なほか、「Cisco Unified Mobile Communications Manager」を経由することで、内線電話として通話できる。通話は企業内の電話機から発信したものと同等に扱われるため、iPhone側に履歴が残らず、企業内にあるアドレス帳を利用するため、紛失時の情報漏えいを防ぐことができる。
ビデオ会議向けでは、「コラボプレイス」というリースのビデオ会議システムを発表した。これは、ビデオ会議システムを導入したいが、改装が大変という企業課題に応えるもので、部屋の中に枠組みを組んだスケルトン仕様の会議スペース。既存の会議室を改装・改築することなく、すぐに設置・導入が可能だという。
このソリューションは、NTT東日本およびNTT西日本より提供されている「フレッツ光ネクスト」の「ひかり電話」で接続し、月額リース料は保守料込みで29万8,800円から(税抜)だという(5年間リース)。