ブルーコートシステムズは11月17日、Webゲートウェイソリューション「Blue Coat Secure Web Gateway」(以下、Blue Coat Secure WG)を発表した。
ブルーコートシステムズ プロダクトマーケティング担当シニアディレクター トム・クレア氏 |
Blue Coat Secure WGは、アプライアンスとクラウドサービスを連携させたセキュリティソリューション。Webゲートウェイとして、ポリシーベースのアクセス制御などが行えるアプライアンス製品「Blue Coat ProxySG 9000シリーズ」と、マルウェアのスキャン機能を提供するアプライアンス製品「Blue Coat ProxyAV 1400/2400シリーズ」を設置し、さらに同ゲートウェイから、ブルーコートシステムズが提供する脅威情報の共有サービス「Blue Coat WebPulse」へと接続させる構成をとっており、高いパフォーマンスを確保しつつ、最新の脅威に対応できる環境を整えている。
また、外部から接続するリモートユーザーに対しては、「Blue Coat ProxyClient」を提供。同クライアントソフトウェアをPCにインストールさせることで、リモートユーザーに対してもProxySGの管理コンソールからセキュリティポリシーを適用できるうえ、Blue Coat WebPulseを活用した最新の脅威対策を施せる。
上記ソリューションを構成する製品群のうち、Blue Coat ProxySG 9000シリーズおよびBlue Coat ProxyAV 1400/2400シリーズはいずれも新たにリリースされたもの。サービスプロバイダーや大規模エンタープライズでの利用を想定しており、1台で最大6万ユーザーに対応可能。従来製品の約5倍のパフォーマンスで、約25倍の処理能力を誇る。
加えて、両アプライアンスに搭載されるOS「Secure Gateway Operating System (SGOS)」が5.5へとバージョンアップ。これに伴い、メール添付ファイルのスキャン能力が40%向上したという。
一方、Blue Coat WebPulseは、6200万人以上のユーザーを抱えるクラウドサービス。一部のユーザーに対して発生した脅威をすぐに共有できるサービスとして提供されており、問題のあるWebコンテンツやダイナミックリンクを排除することができる。こちらに対しても「スクリプト分析&サンドボックス」、「第三者フィード」、「ヒューマンレイト」といった新たな防御機能が追加されている。
なお、同サービスは世界4拠点で運営されており、国内からの最寄の拠点は香港になるが、パフォーマンスに関しては「問題ない」(ブルーコートシステムズ プロダクトマーケティング担当シニアディレクター トム・クレア氏)と言う。いずれの拠点でも、無償で提供されている個人向けフィルタリングソフト「K9 Web Protection」も運営しているため、同ソフトをインストールすることでBlue Coat WebPulseのパフォーマンスを体感することができるという。
Blue Coat WebPulseの国内サービスは11月17日より提供開始。Blue Coat ProxySG 9000およびProxyAV 1400/2400シリーズは12月からパートナーを通じて販売が開始される。