英ARMは11月17日(現地時間)、ARMをベースにしたAndroid搭載端末開発支援を目的とする「Solution Center for Android (SCA)」の立ち上げを発表した。SCAは端末開発者やデザイナー向けのリソース集となっており、携帯やスマートフォン、そして間もなく登場が見込まれる"Smartbook"と呼ばれる端末でのARM利用促進とプラットフォーム拡大が狙いとなる。
つい先日には、米MotorolaからはDroid、台湾AcerからはLiquidが発売され、搭載端末のバリエーションの少なさが難点だったAndroidは、2009年末の携帯市場の台風の目となりつつある。SamsungやLG、ソニーエリクソンなどの大手もAndroid端末の投入を予定しており、日本メーカーも2010年での新規端末投入を表明するなど、大きくブレイクすることが予想される。
また、2010年にはAndroidとARMプロセッサを搭載したミニノートPC "Smartbook"の市場投入が見込まれており、同OSとARMプロセッサの組み合わせは1つのトレンドといえそうだ。
AndroidはLinuxをベースにしたオープンソースのOSで、Open Handset Allianceによって開発が進められている。ARM以外にもx86やPower、MIPSといった各種プラットフォームへのポーティングが行われているが、近々搭載製品がリリースされる最新のAndroid 2.0では、ARMのCortex A8採用や同プロセッサの機能サポートが行われているなど、ARMではその親和性の高さを特にアピールしている。