米Adobe Systemsは11月17日(現地時間)、「Adobe AIR 2」ならびに「Flash Player 10.1」のベータ版の提供を開始したと発表した。対応プラットフォームはWindows、Mac、Linuxで、Adobe Labsよりダウンロードが可能。
Flash Player 10.1はスマートフォンなどの携帯上で動作する初のフル機能版Flashという点が特徴で、2010年登場の正式版で市販の多くのプラットフォームをサポートする。
Flash Player 10.1は、Adobeらベンダー連合が推進するOpen Screen Projectを実現するコアとなるもの。PCだけでなく、携帯やTVなど、さまざまなデバイス上でコンテンツを再生する環境の実現を目指している。10.1のその他の特徴としては、Adobe Flash Access 2.0によるHTTPストリーミングへの対応のほか、マルチタッチ動作サポートなどが挙げられる。
対応プラットフォームは前述の通りだが、ベータ版においてはいくつかの制限がある。例えば現時点でFlash Player 10.1はPC系プラットフォーム以外をサポートしておらず、各スマートフォンプラットフォームに対応したベータ版の提供は準備ができしだい順次という形態になる。
まずPalm PreのwebOS向けのものが今年末に提供され、iPhoneを除く他の主要プラットフォーム向けのものが2010年以降の提供となる。webOS版はサインアップ登録を行うことで、準備完了後のメール通知サービスが用意されている。
またPC向けでも現状では64ビット版は用意されておらず、MacとLinux向けではH.264のハードウェアデコードが利用できないなどの制限がある。