富士通マイクロエレクトロニクス(FML)は11月16日、液晶テレビやBlu-Rayレコーダなどの高速応答が要求されるデジタル家電向けに、2チャネルDC/DCコンバータIC「MB39A145」を開発したことを発表した。2010年1月よりサンプル出荷を開始、サンプル価格は200円、量産時には月産200万個規模の売り上げを目指すとする。

「MB39A145」のパッケージ外観(4.4mm×6.5mm:プラスチックTSSOP-24ピン)

同製品は、負荷過渡時の出力電圧と基準電圧の検出サイクルを高速化することで、負荷変動の大きい時に発生する出力電圧の変動を最小限に抑えることが可能な「ボトム検出コンパレータ方式」を採用。加えて従来製品と比べ、回路の一部を見直して、安定した低リップル出力電圧を実現した。これにより外付けコンデンサなどの部品が削減でき、省スペース化が可能となるほか、100mA以下の低電流領域ではPFM(Pulse Frequency Modulation)機能により、待機時の省エネ化も実現できるという。

また、人には聞こえない動作周波数30kHz以上で稼動させるPAF(Prohibit Audio Frequency)機能により、オーディオ機器では電源部からの低周波ノイズを抑えることができる特長を有している。