キヤノンは11月16日、オランダのプリンタメーカーのオセとキヤノンによるオセの連結子会社化について合意したと発表した。買収額は7億3,000万ユーロの予定で、同日時点のレートで換算すると日本円にして約980億円になる。

キヤノンは2006年から5ヵ年計画「グローバル優良企業グループ構想」において、主要経営指標のすべてが世界のトップ100社に入ることを目指しており、重要戦略の1つとして「現行主力事業の圧倒的世界No.1の実現」を掲げている。

今回、プリンティング分野全般における世界No.1の実現に向けた最適なパートナーとして、オセを子会社化することにしたという。

キヤノンはオセの買収により、「技術・製品面での強力な補完関係」、「グローバルな研究開発力の強化」、「強力な販売・サービス網と優良顧客の獲得」を狙う。

オセは買収後も、オランダ・フェンロー市に本社を構え、ワールドワイドな事業活動を継続する。

キヤノンによる株式の公開買付けは、2010年1月~3月に開始される予定。