インターネットイニシアティブ(IIJ)は11月13日、2009年度第2四半期の連結決算を発表した。同発表によると、営業収益は前年同期比2.9%減の322億7,500万円、営業利益は前年同期比16.0%増の11億6,600万円、純利益は前年同期比33.9%増の10億2,600円と、減収ながら二ケタの増益となった。
売上面は、期初から続く企業の費用予算低減による値下げやサービス見直し圧力の影響で、全般的に伸び悩みがあったが、法人向け接続サービス、個人向け接続サービス、アウトソーシングサービスの売上高は前年同期に比べて増加し、ストック売上高は、前年同期比5.1%増の277億7,900万円(前年同期は264億2,900万円)となった。また、システム構築による一時売上高は景気低迷の影響を受け、前年同期比34.1%減の41億4,800万円(前年同期は62億9,000万円)となった。
利益面では、新規事業のATM運営事業の営業損失は増加したが、ストック売上高が増加したことに加え、システム構築に関する常駐・外注人員の削減をはじめとするコストコントロールが効果を上げたことで、前年同期に比べて利益額・利益率の向上が実現された。
同四半期連結累計期間のインターネット接続・アウトソーシングサービスの売上総利益は、前年同期比12.5%増の29億9,200万円、システムインテグレーションは売上高が前年同期比減だったが、の売上総利益は35億7,400万円と前年同期とほぼ同水準となった。また、新規事業のATM運営事業では、同四半期連結累計期間より関西地区でのATM設置を開始し、売上総損失は3億6,800万円となった。