米Cypress Semiconductorは、マシンビジョン市場向け高感度高速CMOSイメージセンサ「VITA 1300」を発表した。同センサは1.3Mピクセルで、パイプライン/トリガ型グローバル・スナップショット・シャッタと、歪みのない画像と高速読み出しを実現する150fpsのフレームレートを備えている。サンプル出荷は2010年2月を予定しているほか、量産出荷を2010年第4四半期から開始することを予定している。

1.3MピクセルのCMOSイメージセンサ「VITA 1300」

同センサのピクセルサイズは4.8μm×4.8μmのアクティブピクセル1280 x 1024で構成されている。また、LVDS出力チャネルごとにプログラマブルオフセットと利得増幅器が内蔵されており、各チャネルが620Mbpsで動作することで、最大解像度で150fpsのフレームレートを実現する。フレーム レートの高速化は、ウィンドウまたはサブサンプル読み出しモードを使用して実現したという。

また、パイプライン型スナップショットシャッタ機能により読み出し中の露出が可能になり、モーションブラーを抑えることが可能だ。相関2重サンプリング法(CDS)による回転シャッタモードでも動作し、ノイズを抑えてダイナミックレンジを拡大することができる。

VITA 1300のブロック図

さらに、モノクロまたはカラーデジタル出力を持つ1/2インチ光学フォーマットの提供が可能。10ビットのデジタルLVDS出力は4つあり、コントラスト比の高いシーンで明るい部分を飽和させることなく影の部分ではっきりしたコントラストを維持するためのマルチスロープ機能も搭載されている。