Agilent Technologiesの日本法人でアジレント・テクノロジーは、ヒトゲノムのエクソン部分の全領域を、次世代シーケンシング装置を用いて解析可能なターゲットDNA 濃縮キット「Agilent SureSelect Human All Exon Kit」がApplied Biosystems の「SOLiD」システムに対応したことを発表した。同キットにより、次世代DNAシーケンシングの前にターゲットDNAの濃縮を行うことができるようになる。出荷は2009年11月からで、価格は90万1,950円(5反応分)としている。
同キットは、同社の「SureSelect Target Enrichment System」の効率性とコストパフォーマンスを改善したもので、ヒトゲノムから約38Mb(メガベース)のエクソン領域すべてを取り出して解析を行うことができるターゲットDNA濃縮キット。カタログキットのため、手間のかかる設計作業を行うことなくすぐに使用することが可能だ。
数サンプルから数千サンプルまでの研究に最適なキットサイズを提供しているため、研究のスケールアップが容易に行えるほか、自動化にも対応可能だ。
なお、同キットは、NCBI Consensus CDS Database(CCDS)に登録されている、ヒトゲノム領域の1.22%に相当する18万以上のエクソン領域をカバーするだけでなく、Sanger v13 データベースに登録されている700以上のヒトmiRNAや300以上のノンコーディングRNAを含んでいる。