杉浦非水は、明治・大正・昭和にかけて活躍した図案家で、アール・ヌーヴォー様式の図案に魅せられて以降、斬新なデザイン感覚を発揮。三越呉服店時代の一連の仕事やポスター「東洋唯一の地下鉄道上の浅草間開通」などは、近代デザイン史の傑作として現在も評価される。
宇都宮美術館にて行われる本展は、非水の創作の根本にある写生精神に注目。生涯にわたって制作した、自然の草花や動物をモチーフとした生命力あふれる図案など、代表作を展示。また、初期作品やヨーロッパ遊学時代のスケッチなど、これまでに紹介されなかった資料も展示される。さらに、世界各国の工芸品や海外のポスターを中心にした非水旧蔵コレクションの一部を展観する。
なお、11月29日には美術評論家の海野弘氏による「杉浦非水 アール・ヌーヴォーからアール・デコへ」が、2010年1月10日には、美術史家の土田眞紀氏による「近代日本の"図案"と"自然"」という2つの講演会が行われる予定。聴講は無料で詳細はこちらから。
のイマジネーション 杉浦非水の眼と手
会場 | 宇都宮美術館 |
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会期 | 11月22日(日)から2010年1月17日(日) |
開場 | 9時半から17時(入館は16時半まで) |
休館 | 毎週月曜日(但し11月23日、1月11日は開館)、祝日の翌日(11月24日、12月24日、1月12日)、年末年始(12月28日-1月4日) |
入場料 | 一般:700円、大学生・高校生:500円、中学生小学生:300円 |