リコーは11月11日、、メーカー純正のバイオマス由来材料を用したトナーを新開発し、同トナーを採用したデジタルモノクロ複合機の新製品「imagio MP 6001GP」を発売することを発表した。

同社によると、一般的にトナーの成分の約80%は樹脂で、その樹脂の材料は石油に依存しているが、同社が開発したトナー「for E トナー」は、樹脂を含めたトナー成分全体の25%(質量比)をバイオマス由来としているという。

同トナーは、「使用済み用紙に印字されていたトナーの焼却によるCO2排出量抑制」と「石油資源の使用量削減」の2点で、環境負荷の軽減に貢献する。

使用済みのコピー用紙を再生紙に加工する際に付着しているトナーを取り除くが、取り除かれたトナーを焼却処分する際にCO2が排出される。

これに対し、同トナー内部のバイオマス成分が焼却される時に発生するCO2は、原材料となる植物が育つ時に大気より吸収した量と同等であるため、地球のCO2を増加させないと言われている。

現在、同トナーは樹脂成分の一部がバイオマス由来という構成だが、今後同社は石油由来成分を100%バイオマス由来成分へ置き換えることを目指して、技術開発を進めていく。

for E トナーのCO2排出の流れ

imagio MP 6001GPの標準価格(税別)は220万円で、発売は18日から開始される。

imagio MP 6001GP