STMicroelectronicsは、カーボディ向けパワーマネジメントIC「L99PM62XP」を発表した。マイコン・ベースのドア・モジュール、ボディ制御ユニット、メカトロニクス・サブシステムなどの自動車アプリケーションを対象としており、すでに量産を開始、単価は約1,000個購入時で約2ドルとしている。
同製品は自動車通信プロトコルとしてLINに対応。設定可能なウェークアップ・ソースを監視するため、定期的なシステム起動を可能にする専用レギュレータにより、包括的な診断およびシステム・ステータス機能の提供が可能となっている。
また、複雑化するシステムに対応するため、先進的なフェイルセーフ機能を統合することで、自動車電子制御ユニットの持続性と信頼性の向上を実現。同フェイルセーフ機能は、マイコン、電源電圧、温度のモニタを行い、想定できる外部のさまざまな不良状態でのロックアップを防止する。
さらに、ハイサイドおよびローサイド・ゲート・ドライバ、オペアンプ、補助レギュレータなど、コスト効率に優れた周辺機能を統合しており、外付け部品点数の低減が可能、結果としてトータル・システム・コストを最適化することができるようになっている。