マイクロソフトは11月9日、MS Officeのラインアップの1つである、Project 2010/Visio 2010の概要を説明した。これら2製品はOffice 2010と同様、来年前半のリリースが予定されており、11月中にパブリックベータ版が公開されるという。
なお、両製品はこれまで、Office Project、Office VisioとOfficeが製品名に付いていたが、今後はOfficeはスイートパッケージを表す場合に利用されるということで、製品名からOfficeが無くなっている。
Projectでは、Office 2007やWindows 7で採用されている「リボンインターフェース」が搭載されるほか、列の追加、テキストの折り返し表示、入力自動補完などExcelライクな編集が可能となる。
また、企業の経営方針に従ったプロジェクトの採用や予算の配分を管理するポートフォリオについては、これまでOffice Project Portfolio Serverという別製品で提供されていたが、2010からはProject Serverに統合。声の大きな管理職の意見が通りやすいといったことをなくし、企業戦略にどれくらい適合しているか、投資に対してどれくらいの効果があるかといったROIの視点でプロジェクトを管理する機能が追加される。
製品ラインナップとしては、Windows XP/Vista/7のスタンドアローン環境での利用を想定した一般プロジェクトマネージャ向けの「Standard」、 Windows XP/Vista/7のスタンドアローン環境での利用とともに、Project ServerへのCALも同梱される上級プロジェクトマネージャ向けの「Professional」、CALによるSeverでの利用を想定したCIO、PMO、開発部門などを想定した「Project Server」の3つが用意される。
また、Professionalでは、Windows Serverに標準で搭載されるSharePoint Services(WSS)を使ったタスクリストの連携が行えるワークグループモードも提供される。