香川県と聞いて、一番に思い浮かぶのは讃岐うどんだろう。讃岐うどんの人気はブームに終わらず、全国各地に出店しているチェーン店もあるほどだ。
そして今、八十八ヵ所の霊場を巡礼する「四国遍路」、NHKの3つの大型ドラマ(連続テレビ小説「ウェルかめ」、「坂の上の雲」、「龍馬伝」)の舞台ということで、香川をはじめとする四国の注目度はうなぎのぼりなのだ。
今回はそんな四国の"出張土産第1弾"として、香川県を紹介することにしよう。
"堅すぎ"がクセになる!? - 宗家くつわ堂「瓦せんべい」
高松の土産店でいくつもの商品が並んでいたのが「瓦せんべい」だった。軽い瓦せんべいは、会社用の土産としてはうってつけだ。Webのクチコミなどからもポピュラーだと判断し、宗家くつわ堂の瓦せんべいを買ってみた。
実のところ、瓦せんべいは他の地域でも売っている。しかし、同店の瓦せんべいには、讃岐名産の「和三盆」が使われている。和三盆は上品な甘さを特徴とした砂糖で、その歴史は徳川吉宗の時代にまで遡ることができる。
一口食べてみて驚いたのはその堅さだ。一瞬、歯が折れてしまうのではないかと思ってしまった。しかし慣れてくると、「バリバリッ」と音をさせながら食べることが快感になってくる。また、黒糖に似た和三盆の深みがありながら自然な甘みが美味しい。
うどんを乾燥させたらどんな味? - 高松駅弁「本場さぬきうどん 揚げぴっぴ」
繰り返しになるが、香川県の名産品の代表格と言えば讃岐うどんだろう。ただ、うどんは土産として持ち帰るには重量がある。「せっかくのうどんをお土産にしたいけど、あの重さがネック」という方にオススメしたいのが、高松駅弁の「本場さぬきうどん 揚げぴっぴ」だ。
揚げぴっぴはうどんの麺を揚げたもので軽い。味は「甘味」と「しお味」の2種類がある。甘味は、生のうどんを茹でる時に塩分をすべて抜いてから油で揚げ、ざらめ糖をまぶしたもので、しお味は麺を茹でる時に塩分を適度に残して油で揚げたものだ。
食感は、サクっというよりカリっとしておりスナック菓子よりも少々重く、素朴な感じだ。甘味はショウガ風味の甘さで、しお味はそのまま塩味で、塩加減がほどよい。好みにもよるが、個人的にはしお味のほうが一般受けすると思う。
ぴっぴとは何ともかわいらしい商品名だが、香川県の方言で「うどん」という意味だそうだ。
こんぴらさんに行ったら買いたい - 灸まん本舗石段や「灸まん」
香川県の観光地としてまず挙がるのは、通称「こんぴらさん」、金刀比羅宮だろう。こんぴらさんのお土産として有名なのが、灸まん本舗石段やの「灸まん」だ。
灸まんはその名の通り、お灸の形をしたおまんじゅう。サイズはピンポン玉くらいと、やや小ぶりだ。卵を練りこんだ生地の中には、黄身あんが入っている。どちらかと言えば、"しっとり"というより、"もそもそ"とした食感で、ひよ子に似ている。