三洋半導体は11月10日、同社のマイコンシリーズ「Easy Micon」として、待機電力の削減を可能とした8ビットの汎用フラッシュマイコン「LC87F0B08A」を開発したことを発表した。2009年12月よりサンプル出荷を開始、サンプル価格は350円で、量産時には月産50万個規模を計画している。

「LC87F0B08A」の外観パッケージ

同製品は、内蔵発振回路の合理化により、時計カウント動作時の消費電流を従来製品の0.4μA(typ.)から0.35μA(typ.)へ抑えることに成功している。これにより、デバイスの性能に左右される待機電力の削減が可能となるという。

また、LED制御用として、5mA、10mA、15mAに電流値を設定できるポートを16ピン搭載。LEDを直接つなげることが可能なため、従来、LED接続時に必要であった外付け抵抗が不要(16本削減)となり、各種LEDを直接制御することが可能となる

さらに、マイコンに加わる電源電圧(2次電池や太陽電池などの出力電圧)を監視する機能を搭載しました。AC電源と2次電池の切り替えや、2次電池への充電を開始するなど、各種制御が可能である。

搭載されているフラッシュROMは8KB、RAMは256バイトで、電源電圧は2.5~5.5Vに対応している。