NTTデータとマイクロソフトは、CRM(顧客情報管理)分野で協業し、マイクロソフトのCRMソフト「Dynamics CRM」をベースに、NTTデータが業務ノウハウを組み込み、「ABCRM(エービーシーアールエム)」として2010年2月からソリューションを提供する。

今回の協業において、NTTデータは、各種テンプレートおよび関連ソリューションとの連携強化を進め、顧客の要望に合わせながらDynamics CRMのカスタマイズ作業を行い、マイクロソフトはDynamics CRMおよび連携するSQL Server、Exchange Server、Office SharePoint Serverを含めた包括的な技術支援を行う。

両社は今後、主にSFA、コンタクトセンタを中心とした統合CRMシステムの導入促進、定着化を支援し、協力して製品の導入促進を図っていくという。

ABCRMでは、NTTデータグループのCRMソリューション「astima Call Center Edition」や「i-lligraサジェスト」などと一体で利用する事も可能で、コンタクトセンタ業務では、CTIや電子メールとの連携によるマルチチャネル対応や、主要ベンダのPBXやastima、音声応答装置(IVR)、通話録音装置など、サーバ、ネットワークなどの各種ハードウェア製品との組み合わせたトータルソリューションも提供できるという。

ABCRMの価格は、クライアントライセンスが13万円、ABCRM Enterprise Serverが65万円となっており、30席のコンタクトセンタ構築の場合は、2300万円(PBX、IVR、全通話録音、APサーバ、DBサーバ、ADサーバ、設計設定 込)となっている。