セイコーエプソンは11月9日、3LCD方式プロジェクタ向けとして、高温poly-Si TFT-LCD(HTPS:High Temperature Poly-Silicon)として、4K(4096×2160画素)に対応した1.64型パネルを開発したことを発表した。
同4K対応パネルは、フルHD(1920×1080画素)の4倍以上の約885万画素の解像度で、高精細な映像の投映を必要とする産業用デザイン、建築・製造設計、シミュレーションなど専門分野やフルHDの4画面投映、プレゼンテーションといったニーズを実現することが可能。
こうした次世代市場のニーズに対応するため、同社の最新のプロセス技術「D7」に液晶方式としてC2FINE(VA型無機配向)技術を適用、4K解像度に最適化させ、新たに開発した独自のドライバによって、高輝度、高コントラストで高精細な映像の投映を実現する。
C2FINEは、液晶配向膜の無機化および垂直配向技術により、高コントラストで艶のある高画質を実現する独自の高画質化技術で、これにより、高コントラスト化、滑らかな画質の実現、漆黒の黒表示再現などが可能となる。
なお、エプソンでは、今後も独自技術の組み合わせにより、3LCDプロジェクタの性能を高めるHTPSのラインナップを拡充し、拡大するさまざまな用途に対応していくとしている。