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10月22日に販売が開始されたWindows 7の売れ行きは好調だ。販売がはじまってから3年近くが経過しようとしているVistaはまだOS全体のシェアの19%弱しか確保できていない。XPが70%を越えるシェアを持っていることを考えると、この3年間でMicrosoftが計画していたようにはOSの移行は進まなかったことになる。しかし、登場して間もないというのにWindows 7のシェアは3%を越えている。
Scott Steinberg氏がEntrepreneurにおいて10 Reasons to Upgrade to Windows 7のタイトルのもと、小企業の事業主がWindows 7にアップグレードした方がいい10の理由を紹介している。紹介されている理由を次に簡単にまとめる。
システムリソース要求が低い
Windows 7の方がVistaより要求するシステムリソースが低い。Vistaが動作しているマシンをWin7に入れ替えると起動やシャットダウンが高速化し、アプリケーションの起動時間が短縮される。ハードウェアへの投資を抑えることができ、さらにソフトウェアを利用する場合の効率も改善される。ネットブックも活用できる。
扱いやすい操作
Windows 7で提供されているユーザインタフェースは複数のウィンドウをより簡単に操作する方法を提供している。
優れたマルチタスク
Mac OS X Snow Leopardのようにアイコンベースのタスクバーが実現されている。ウィンドウの内容がサムネールで表示されたり、アプリケーションの個々のウィンドウに簡単にアクセスできる。
優れた継続性
Vistaのときと異なり、Windows 7ではハードウェアとソフトウェアの互換性が高く、ドライバを新しくインストールしなくともそのまま扱えるように工夫されている。
拡張されたセキュリティ機能
Vistaのときのようにセキュリティに関係した煩わしいポップアップに悩むことがないように、Windows 7ではユーザがそうした動きを制御できるようになっている。またUltimate Editionであればデータやドライブを暗号化して利用できる。
マルチタッチ機能
タッチスクリーン機能をもったPCやノートPCを使っているなら、Windows 7ではその機能を利用できる。
簡単なファイルの整理
ドライブのどこにデータがあったとしても簡単にそれらにアクセスできるようにする機能「ライブラリ」が導入されている。
最適化されたネットワークセットアップ
ドライブの共有、ドキュメントの共有、プリンタの共有などが新しいHomeGroup機能で簡単に設定できる。企業内のより複雑で大規模なネットワークにアクセスしたい場合にはProfessional Edition以上を利用する。
ごちゃごちゃしていない
PCメーカが提供している場合には最初からいろんなアプリケーションがプレインストールされているが、いらないアプリケーションはインストールしない方がリソースを活用できる。必要な場合にはMicrosoftのサイトから無料でダウンロードできる。
すべてにわたる能力
Vistaよりも優れた環境を提供している。日々の作業やオンラインワークを手助けしてくれるうえに、Home Premium Editionであっても活用できる機能が提供されている。
Windows 7にするだけでアプリケーションの性能が改善することはすでにさまざまな例が紹介されている。Betanewsのブラウザベンチマークでも、Vistaでの動作がもっとも遅く、Windows 7の方がはやい。Vistaを使っている場合にはWindows 7はさまざまな面で魅力的といえる。XPの場合はアップグレードではなく新規インストールが必要で、さらにBetanewsの例からも実行速度の面でいえばWindows 7よりもXPの方がさらに速いとされている。しかしXPは登場してからすでに8年が経過しようとしている。アップグレードを検討するならWin7はVistaよりもいいタイミングということは間違いなさそうだ。