まずはお知らせ。今週から経営チャンネルでは「コンサルの極意」という新カテゴリをオープンしました。SAPジャパンの協力を得て、コンサルティングにまつわるさまざまな情報を掲載しています。コンサルタントの方だけでなく、営業やマーケティングにかかわる仕事をされている方にとっても役立つ記事が数多く載っているので、どうぞごひいきに。

では、10月31日(土)から11月6日(金)のベスト10記事を見ていこう。

1位 Acrobatを使わずにPDFファイルを編集する方法
2位 シャープのプラズマクラスターイオンに、新型インフルエンザの抑制効果
3位 NTTら、ホームICT基盤の実証実験開始 - メーカーを問わない家電NWが簡単に
4位 NECが上期の決算を発表 - 436億円の赤字も当初の予想を上回る
5位 OpenOffice.org 3、1億ダウンロード
6位 さらに進んだデフラグでWindowsを高速化する方法
7位 【レポート】ようやくTOBにこぎ着けたパナソニック&三洋電機、統合に向けて本格始動
8位 ジャストシステムの浮川夫妻が辞任
9位 【レポート】日本のCIOはグローバルのCIOよりもなぜ積極性が低いのか? - IBM CIO Study
10位 【コラム】欧州から眺めるITトレンド 第37回 祝「Ubuntu 9.10」リリース! 直後の英Canonical本社を訪問してきました

過去5回のランキング集計では、すべて1位の記事が2位以下に圧倒的な差をつけていたのだが、今週は、PDFファイルの編集方法とシャープのプラズマクラスターイオンがぎりぎりまで接戦を繰り広げ、結果、週後半に著しい伸びを見せた"PDFテク"記事が首位を獲得した。Acrobatをもっていないユーザにはお役立ちの情報がもりだくさんだが、Adobe Systemsにとってはあまりおもしろくないかもしれない…。

3位のホームICTトライアルの記事は、国内有力家電ベンダとNTTが組んで家庭やオフィスにある機器をネットワークでつなぐ実証実験についての発表。たとえば会社にいながらにして、自宅の防犯状況をチェックすることが可能になるという(帰宅時ちょうどにお風呂が沸いている状態にすることも!)。たいていの世帯では、いくつものメーカーの家電製品が混在しているものだが、どのメーカーの製品を使っていても、同じサービスが受けられるようになるといいですよね。ところで"ICT"という言葉はどこまで一般の人に通じるものなのだろうか?

10位の末岡洋子氏によるCanonical訪問記は、Linux/OSSユーザにとってはかなり貴重なレポート。たまたまオフィスにいた、あのMark Shuttleworth氏のスナップも掲載されている。毎年必ず2回リリースされるUbuntu Linux、次のUbuntu 10.04は3年ぶりのLTSバージョン、コードネームは"Lucid Lynx(明快なヤマネコ)"である。

今週は先週ランクインした記事が2本、ベスト10入りした(6位、8位)。4位のNEC決算記事、5位のOOo記事も先週アップの記事。実は今週は休日が1日あったこともあって、掲載本数もいつもより若干少なく、また、大きな話題となるニュースも少なかったことが要因のひとつかもしれない。ちなみにNECについては、同社の増資に関する記事も(ランクイン外ではあるが)大きく注目された。

そろそろ忘年会の予約がぼちぼちと入り始めるころ、IT業界も今年最後の発表会が連日目白押しで開催される季節になってきた。経営チャンネルでも可能な限り、各社の最新動向を(独自に)追っていきたいと思う。