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ブラウザのベンチマーク結果を公開しているBetanewsが、最新の結果をGoogle Chrome in a runaway lead for browser performance supremacyにおいて発表した。使われている指標はCRPI 2.2 (Comprehensive Relative Performance Index)と呼ばる複数のベンチマーク試験の結果を組み合わせたもの。IE7の結果を1とし、それと比較してどの程度高速に動作するかが示されている。

ブラウザ CRPI 2.2
Chrome 3.0.195.27 20.58
Chrome 4.0.223.11 Dev 20.03
Safari 4 531.9.1 17.44
Firefox 3.6 Beta 1 11.73
Firefox 3.6 Beta 2 11.27
Firefox 3.7 Alpha 1 10.94
Firefox 3.5.5 preview 10.65
Firefox 3.5.4 10.58
Opera 10.01 6.8
Opera 10.1 Beta 1 6.75
IE8 1.54
IE7 1

Betanews Windows Browser CRPI 2.2 - relative to IE7 in Windows Vista SP2 - 20091030

6月8日(米国時間)に公開されたベンチマーク結果と比較すると、IE、Firefox、Safari、Chrome、OperaのどのブラウザもIE7対比の性能を伸ばしていることがわかる。中でもSafariとChromeの伸びが大きく、FirefoxとChromeも性能が向上しているにもかかわらず、それを引き離して優れた性能を発揮している。

Google Chrome in a runaway lead for browser performance supremacyで発表されている細かい結果をみると、VistaよりもWindows7の方が、Windows 7よりもXPで動作しているときの方がいい性能を示していることがわかる。XPにおけるChrome 3/4は24を越える値を記録しているなど、突出した数値が記載されている。個別の試験によってはOperaの性能が突出しているものもあるが、全体の傾向はほとんど同じ。

Appleは6月8日(米国時間)、最速のふれこみでSafari 4を公開。しかし直後に実施されたBetanewsのベンチマークで開発版Chromeの方がSafari 4より高速だと発表された。5ヶ月後のベンチマークでその差がさらに広がったことが明かになった。Google Chrome BlogにおいてもBookmark sync and more speed in the latest beta releaseにおいてChromeが高速化したことが伝えられている。すべての主要ブラウザが高速化を実現しているにも関わらず、Chromeはその中でもさらに突出して高速化を実現し続けている。