三洋電機は、自社開発の独自構造を採用したHIT(Heterojunction with Intrinsic Thin layer)太陽電池の生産拡大に向け、2008年9月に設立した米国オレゴン州の太陽電池用Siインゴットおよびウェハ製造会社「三洋ソーラー(オレゴン)(英語名:SANYO Solar of Oregon)」が本格生産に向けた準備を開始したことを発表した。

2009年10月より稼働を開始しており、2010年4月に年間70MWのフル生産を目指す計画。これにより、すでに操業を開始している米カリフォルニア州の「三洋ソーラー(USA)」と合わせ、年間100MW規模の生産が可能となる。

また、北米市場に向けたHIT太陽電池モジュールの増産も実施済みと同社ではしている。これは、太陽電池モジュールの生産を行う三洋エナジー(メキシコ)のモンテレー工場にて2008年12月より稼働を開始している新工場によるもので、生産能力は50MWまで拡大しているという。